『赤光』初版「みなづき嵐」 Ⅲ No.00045

わがいのち芝居しばゐに似ると云はれたり云ひたるをとこ肥りゐるかも    『赤光』初版「みなづき嵐」

『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「みなづき嵐」の十四首中三首目。

主体の命、すなわち人生が芝居に似ていると言われた。精神科医としての主体だろうか、歌人としての主体だろうか。芝居すなわち演劇のような人生であるということは、仮の姿であり、それを演じているということか。

そう言ってきた男は太っているなあ。「かも」は詠嘆の終助詞。男は患者だろうか、短歌関係の人物だろうか。

二首目の「わが体」に対し、掲出歌の「わがいのち」。一首目は間接的に主体の心情を表している。掲出歌は他者からの主体への評価。

https://twitter.com/takahashi_ry5?t=9cTO-KPsiNsYNUjSdmOCVw&s=09

https://www.facebook.com/liausitaka.9028

https://www.instagram.com/takahashi_ry5/

にほんブログ村 ポエムブログ 短歌へ
にほんブログ村 にほんブログ村 本ブログ 詩集・歌集・句集へ
にほんブログ村