「09」の検索結果 35 件

屋上の石

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しら玉の憂のをんな恋ひたづね幾やま越えて来りけらしも  『赤光』初版「屋上の石」  『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「屋上の石」八首中の第二首。   「しら玉」は、古来、露や涙、大切に思う人に例えられてきた。「しら玉の憂のを ...

屋上の石

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あしびきの山の峡はざまをゆくみづのをりをり白くたぎちけるかも  『赤光』初版「屋上の石」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「屋上の石」八首中の第一首。一連の末尾に「(七月作)」とある。   「あしびきの」は「山」を導く枕詞である。上の句は、柿本 ...

悲報来

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詞書 七月三十日信濃上諏訪に滞在し、一湯浴びて寝ようと湯壺に浸つてゐた時、左千夫先生死んだといふ電報を受取つた。予は直ちに高木なる島木赤彦宅へ走る。夜は十二時を過ぎてゐた。 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「悲報来」の後の詞書。   茂吉 ...

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いま/ここで茂吉を読む 高橋良です。歩道短歌会所属です。ブログ開始時(2021年4月)、31歳です。斎藤茂吉が処女歌集『赤光』初版を世に出したのも、満31歳のときです。 茂吉の歌について書く人は多くいます。私は茂吉とともに年を重ねるような感じで、自分と同じ歳 ...

悲報来

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ほのぼのとおのれ光りてながれたる蛍を殺すわが道くらし 『赤光』「悲報来」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「悲報来」十首中の第二首。   「おのれ」には「自分自身で」、「ひとりでに」という意味がある。  「光りて」と「 ...